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手抜き工事と欠陥住宅の背景

ダンピングとは、ある仕事(ここでは新築としましょう)があるとすれば、採算は合わないが、あえて低価格で提示、獲得することです。
では、なぜ採算が合わないと知りつつ、業者は低価格を提示するのでしょうか・・・?

現代は、全国住宅着工数が激減する中、大手ハウスメーカーなどの進出により、住宅業界は激しい受注競争をしている時代です。
小企業や零細企業は、宣伝広告力や経済力という点で、大手ハウスメーカーには到底かないません。

星の数ほどある建築業者の中で、お客様から「新築したいんだけど…」と言われたらどうでしょう…。俄然、はりきりますよね。
しかし、ほか数社ある中でお客様から「貴社に決めました!」という所までこぎつけるには、何としても勝たなくてはなりません。
それはなぜでしょう・・・。
…それは、実に大半の社長さんが、低価格の工事予算を提示して、他社に勝とうとするからです。

ここから無責任なことに『狂ってしまう』ことになるのです・・・。

なぜ無責任施工をしてしまうのか・・・

《ケース1.ドンブリ勘定》
ドンブリ勘定の社長は、何も考えていません。建築積算は、建物個々により数量が違い、非常に複雑なのです。
最初から積算する能力がありませんので、過去の経験に基づいて話し(金額など)を進め、着工へ…。
このようなドンブリ勘定の社長でも、『引き算』ぐらいは出来ますので、請負代金から出て行くべく金額を、あれこれと引いていきます。
…結果、労務費や利益の圧迫に気付き、手抜き工事の指示をしたり、材料をすり替えるといった心理状態が考えられます。
ですから、完成・引渡し時にお施主様と『ケンカ別れ』というケース、聞いたことはありませんでしょうか…。

《ケース2.無知》
いくら熟練技術者が揃っていると豪語しても、現在の法律は『昔ながら』の法律ではありません。
熟練技術者がいることは、とても心強いことですが、在来木造住宅の場合は『継手、仕口に関する使用部位の金物』の種類や、耐震規定、雨水の浸入に関することなど、かなり改正されています。
現代になって分かったこと、震災を経て学んだことが、建築基準法の改正となり、現在運用されています。
そうゆうことをすると、違反若しくは後々不具合になるということが分からず、問いただすと全く無知であるというケース…。

《ケース3.下請業者》
何の工事でも、元請業者があります。
これは、お施主様と直接契約を行った業者のことを言います。
また、同じように下請業者も存在します。
これは元請業者から、仕事を下で(下請負)受けるので、下請と言います。
大手ハウスメーカーなどは、直営で施工をしません。大概、その地方の下請業者が作業を行います。下請業者は、元請業者と下請負契約を締結する際に、何割か元請業者へ残す契約締結をします。請負金額の4割といったケースもあるようです。
下請業者は、少ない下請工事予算で、早期に住宅を完成させ、且つ、やる以上は利益を残したいと考えます。
それが『手抜き工事』につながるケース…。

《ケース4.人の気持ち(心理)》
すべてにおいて当てはまりますが、今これをご覧になっている方は、『値切った』ことはありますか?
または、対競争相手の見積りなどを提示したことなどは、ありませんか?
値切ることも、競争させることも、決して悪いことではありませんが、良いこととも言えないでしょう。
仕事(住宅建築)を依頼、もしくは決定します、または、契約を交わしましょう、となって一段落…。
しかし、徐々に変貌していく恐れがあります。
これは、予算を競争させた場合、圧倒的に多いと思われます。
『値切ること』について、その業者の妥協範囲での『値切り』はOKと思われますが、それ以上になれば、正当な会社なら断られるでしょう。
しかし、悪徳業者は、値切られた分を良しと思っているはずが無く、目視では確認できない隠れてしまう部分などで、手を抜いてしまいます。
また、建築士が予算組みをした場合ですが、建築士といえども、実際にどれだけ手間や材料がかかるのか、また価格をよく知らない建築士が多く存在しますので、それが業者に発覚した場合、危険と思われます。

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