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冬場に多いことですが、窓廻りなどでよく水滴を見かる時があります。
その水滴によって窓廻りが湿ってしまい、カーテンや窓枠、床にカビが発生。。。
この水滴はご存じの通り『結露』と言いますが、結露の水分の正体は一体何なのでしょうか?
結論から言いますと、結露水の水分は『空気中に含まれていた水蒸気分』です。
この水蒸気は『気体』であり、目には見えません。この気体が温度差によって液体に変わる現象。
これが結露現象なのです。
夏場、冷えた缶ジュースを冷蔵庫から取り出してテーブルの上にしばらく置いておくと、缶ジュースの表面に汗をかいたように水滴が付いていませんか?
この水滴は缶ジュース内部からにじみ出たものではありません。あなたの周りにある空気中に含まれている水蒸気分が温度の低い缶ジュースの表面に触れたことにより『水滴へと変わった』ものなのです。
空気中に含まれる水蒸気分はありとあらゆる建築材料を『すり抜けてしまうことが可能』ということをご存じでしょうか?
この『すり抜ける』ことを『透過』といいますが、空気中の水蒸気分は壁や床、天井に使われる合板や石膏ボードをはじめ、木材などの身近な建築材料を見事に透過してしまうのです。
南雄三氏著『断熱・気密のすべて』に記載されているものですが、カナダの住宅での実験において1㎡の石膏ボードに対して『1/3リットルの水蒸気が透過』し、2センチ×2センチの穴をあけた実験では一冬に『30リットルもの水分が壁の中に侵入した』ということが記載されています。
テレビでよく見るゴーストに似ていますね。。。
前述のとおり結露は『自然現象』なのですが、住宅とって悪影響を及ぼすことになります。
一昔前の住宅は『スキマ』が多く存在しており、知らない間に湿気は室外へ放出されていました。
しかし現在の住宅は『気密性』が格段に向上しているため、水蒸気分は逃げ場を失っている状態となっています。
この気密性が結露を引き起こす要因の一つなのですが、結露が発生すると以下の2次的被害発生の可能性が高まります。
当然ですが炊事や洗濯、お風呂なども水蒸気分の発生と深くかかわっています。
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