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これはシックハウス法によって義務付けされた『1時間あたり0.5回以上、換気をしなさい』という24時間連続で行う換気(計画)のことをいいます。
また『0.5』という数値は『換気回数』を表します。
『1時間あたり0.5回』という
換気回数の意味とは?
⇩
換気をしなければならない部屋の容積を100%とした場合、その部屋の空気を『1時間当たり50%空気を入れ替える』ことを意味しています。
ところが『寒い』という住宅は
この換気が過大であることが
実に多い。
過大な換気計画。
これを過換気(かかんき)という。
この住宅の換気回数は1.14回/hで計画されており、規定(0.5回/h)の2.28倍の換気量となっています。
1時間あたり50%で良いのに、114%の室内空気を入れ換えるという過大な換気計画(過換気)で設計されていました。
言い換えればこの住宅は
30分で
室内空気の
約60%を
強制的に入れ換えていたのです。
さらに...。
表にはありませんが、キッチン換気扇とユニットバスの換気扇スイッチをONにすれば、どのようなことになるか?
機種にもよりますが、換気回数がドーンと上がり、ものの10分程度で温めたすべての空気は排気され、冷たい外気へと入れ換わってしまいます。
ゆえに換気回数は
0.51回/h、0.52回など
なるべく低くなるように設計
されていることがベスト。
法律では
1時間当たりの換気回数は0.5回以上としているだけで、下限はあっても上限がない。
上限がないために
『1時間あたり0.5回をクリアすれば、換気扇の風量(強さ)はいくらでも良い』
という解釈が成り立ってしまう。
だから
建築士はギリギリでクリアする風量の換気扇を探すより、風量の強い換気扇を選ぶのです。
それはなぜか?
悩まなくても済むから。
換気計算上、
簡単にクリア出来るからです。
住まい手のことなど考えず、新築住宅を設計している無神経な建築士は世の中にあふれています。
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