欠陥住宅事例集12

ローコスト系H.Mの欠陥工事!
(宮城県&栃木県)
岩手県の外張り断熱欠陥工事ほか

欠陥住宅事例集第12弾では
宮城県仙台市、石巻市、栃木県宇都宮市で同じローコスト系ハウスメーカーによる欠陥工事の事例をご紹介。

また
岩手県奥州市の外張り断熱の欠陥工事写真を公開するほか、青森県弘前市、福島県郡山市、南相馬市、新潟県長岡市の事例を公開します。


☆クリックでジャンプします。

№685~
№700~
基礎のヒビ割れ事例
〈青森県弘前市〉
№703~
新築住宅の壁傾斜の事例
〈福島県南相馬市〉
№706~
№721~
№723
№661
仙台市青葉区

仙台市青葉区にある新築住宅。

施主が業者に内壁を剝させた時に検査を実施。
施工はCMでよく見るローコスト系ハウスメーカー
円内は筋交い金物だがビスが規定本数に達していないものです。

№662
仙台市青葉区

筋交い金物を撮影した別写真。
矢印部にビスが無い。
柱側のビス留めは全数必要です。

№663
仙台市青葉区

写真は地震時、大きな引き抜き力がかかる箇所に取り付けられるホールダウンという金物。
ナットが締め付けられてないのが分かりますか?
震災時は福島県福島市安齋さんの新築住宅と同じような震度5弱で倒壊するでしょう。

№664
仙台市青葉区

ホールダウン金物は複数の箇所で欠陥工事となっていた。
多くの手抜き工事が壁の中に隠ぺいされ、欠陥建築となっていた。
こんなハウスメーカーに何千万円も払いたくはない。

№665
仙台市青葉区

この建物は省令準耐火仕様。
写真はユニットバスの天井裏を検査した時のものだが、ビス留めは省令準耐火基準を満たしていない手抜き工事。

№666
仙台市青葉区

写真は屋外にある配管内部を検査した時の写真。
白く塗り潰した部分は家庭用雑排水や汚物が下水道へ流れずに溜まっていたもの。
配管の勾配が逆勾配となっていた欠陥工事の写真。

№667
栃木県宇都宮市

ここから栃木県宇都宮市で実施した新築住宅(第三者)検査の写真をご紹介。

施工は先ほどご紹介した仙台と同じローコスト系ハウスメーカーの宇都宮営業所。
写真は基礎配筋が繋がっていないもの。

№668
栃木県宇都宮市

矢印が示すのは柱の立つ位置。
アンカーボルトの配置ミスを指摘した欠陥事例。
第三者検査がなければ知らぬフリで切断された

№669
栃木県宇都宮市

1階床組検査時の写真。
大引きに釘止めが無い。
他にも多数確認されたが、床下地合板を敷かれてしまえば、もはや確認はできない。

№670
栃木県宇都宮市

これは躯体検査時、地震に抵抗する面材耐力壁の施工状況を撮影したもの。
円内に釘止めが無いため、計算通りの耐震等級3にはならない。

№671
栃木県宇都宮市

同上。
別位置の釘止めが無い写真。
ヒューマンエラーですが、工事中に指摘しなければ、このまま隠ぺいされる。

№672
栃木県宇都宮市

これは筋交いと呼ばれる地震の揺れに抵抗する重要な斜材。
筋交い交差部に釘止め無し。
N75釘2本止めとする事になっています。

№673
栃木県宇都宮市

写真は筋交い材に不適切な欠陥材料を使用しているもの。
死節が抜けたものを平気で使っている。
地震時に応力が集中し、ここから折れます。

№674
栃木県宇都宮市

同上。
死節、腐れ、『アテ木』と言われる最悪な欠陥材料だ。
腐っているものが平気で使われている欠陥建築。
大工も分かっていたが支給材料のため、そのまま使ったらしい。

№675
栃木県宇都宮市

同上。
複数個所で不適切な筋交いの欠陥材料が使われている事を確認。
是正指示とし全交換させましたが、石膏ボードを張られてしまうと壁を剝さなければ、証拠出しはできない。
監視の目のない新築現場は、こんなことが平気で行われている。

№676
栃木県宇都宮市

ホールダウンのナットが締め付けされていない写真。
宮城県仙台市の新築住宅と同じような施工内容です。

№677
栃木県宇都宮市

円内は緊結ボルトのナットが締まっていない写真。
複数の箇所で見つかった。
ネジ山はナットから2~3山以上突出しなければならない。

№678
栃木県宇都宮市

これは火打ち金物のビス留め不備を指摘したもの。
指摘がなければ、このままだろう。

№679
栃木県宇都宮市

これは石膏ボードのビスピッチを検査した写真。
ビスピッチは30㎝。
この建物は省令準耐火構造の仕様なので15㎝ピッチとしなければならない。

№680
栃木県宇都宮市

黄色のライン上には全くビスが打たれていない。
床巾木で隠れると思っていることが分かる意図的なもの。
これはヒューマンエラーなどではなく、明らかな手抜き工事です。

№681
栃木県宇都宮市

ドア枠材に凹みキズあり。
養生もせず、かなり雑な造作大工。
全て是正指示となった。

№682
栃木県宇都宮市

完成検査時に撮影した写真。
配管が床を貫通する部分にスキマ処理が無いもの。
ここから外気も害虫簡単に侵入してしまいます。

№683
栃木県宇都宮市

洗面化粧台の引出し扉がU.Bドア枠にぶつかるという施工不良。
仙台と同じような事が起きている。

№684
栃木県宇都宮市

バルコニーサッシ下端にシーリングの防水処理がされていない写真。ビスにも必要です。

№685
岩手県奥州市

ここから岩手県奥州市にある店舗併用住宅の外張り断熱工法の欠陥事例をご紹介。

ご相談内容は新築早々の雨漏り。
建設業者は雨漏りに対応するが治まらないというもの。
写真は壁体内結露の疑いのため『外張り断熱工法』の外壁を撤去した時の写真です。

№686
岩手県奥州市

写真は外張り断熱材に使われているスタイロフォームを切り抜いたもの。
スタイロフォームに水分が流下した痕跡あり。
この時点では雨漏りの可能性も50%でしたが...。

№687
岩手県奥州市

これは雨漏りがする1階の直上(2階)の室内壁を開口した時の写真。
水色のものは外断熱のスタイロフォーム。
黒いものは下屋の屋根防水シート立ち上げ部分です。

№688
岩手県奥州市

同№687近接撮影。
円内は屋根防水シートが屋根材のトタンで突き破られているもの。
屋根の防水シートが破れていることは論外の欠陥工事。
『やってはならない』欠陥工事が発覚。

№689
岩手県奥州市

№688の近接写真。
矢印は屋根材のトタン(背面)を示します。これは

雨漏りして当然である。

しかし更なる欠陥工事が発覚。
外張り断熱工法は断熱材を連続させ、建物をすっぽりと包むように施工することが必須の工法。

屋根材は見えるはずがないのです。

№690
岩手県奥州市

これは開口した部分の赤外線サーモグラフィー映像。
この日は炎天下の夏日。
屋根材が太陽熱で高温となっているが、冬場はこれが逆転
結露発生も十分にあり得る。
外張り断熱工法の欠陥建築です。

№691
岩手県奥州市

開口した部分を仮に復旧。
欠陥工事はこの部分だけではなく、辺り一帯の欠陥工事となっている可能性が高いことが分かった。(次の映像)

№692
岩手県奥州市

№691の赤外線カメラ映像。
開口した付近だけでなく、横一列に熱影響を受けていることが分かる。
壁を全部剝すと欠陥工事だらけであろう推測が出来る。

№693
岩手県奥州市

天井トップライト部の壁面を開口した写真。
開口した内部を確認すると、外張り断熱の欠陥工事により結露が発生していることが確認された。(次写真)

№694
岩手県奥州市

開口した壁内部の写真。
壁体内で結露が発生している証拠を確認する。
結露水(矢印)の上の釘から滴っている。
外張り断熱工法の欠陥工事が招いた結露。

№695
岩手県奥州市

同上。
木材には上から滴った結露水の痕跡(矢印)がハッキリと残る。
写真左の壁石膏ボードにも結露痕が残っています。

№696
岩手県奥州市

撤去した壁石膏ボード背面の写真。
滴る結露水がハッキリと分かる。

大半の人間は
『外張り断熱は結露しない』

と言うが、欠陥工事であれば外張り断熱でも内部結露を起こす証拠写真。

№697
岩手県奥州市

写真は下屋根の天井裏内部を撮影したもの。
配管ダクトが外張り断熱材を貫通していて、スキマ(矢印)はそのままです。
しかもスタイロフォームも連続していない証拠写真。

№698
岩手県奥州市

同№697
外張り断熱はスキマだらけで、ウレタン充填もしていない。

№699
岩手県奥州市

同№698
この写真のみならず、別位置も調査した結果、外張り断熱工法の家はスキマだらけと判明。
これらが外張り断熱工法の欠陥工事です。

外張り断熱工法は完璧ではないことが多い。
(※現在、裁判サポート中)

№700
青森県弘前市

これは青森県弘前市の方から依頼された際に撮影した基礎ヒビ割れの写真。

幅0.45㎜。
原因は夏場の基礎工事にあった。

№701
青森県弘前市

別位置のヒビ割れ。
幅0.65㎜。
連日の猛暑でコンクリートが急激に乾燥したもの。
業者は湿潤養生を怠っていた。

№702
青森県弘前市

ヒビ割れ幅0.85㎜。
貫通したヒビ割れもありアウト。

№703
福島県南相馬市

この写真は福島県南相馬市で検査した際の写真。

大手ハウスメーカーが建てた2×4新築住宅ですが、壁が傾斜している写真。
(下げ振りの糸まで50㎜で垂直)

№704
福島県南相馬市

こちらは壁が7㎜傾斜している写真。
家のあちこちで傾斜を確認した。
大工は『建方の時、寸法が合わなかった』と証言したらしい。

№705
福島県南相馬市

壁傾斜5㎜。
瑕疵ギリギリの数値だが、ハウスメーカーは傾斜の事実を認めない。

№706
新潟県長岡市

これは新潟県長岡市にある築3年の住宅。

度重なる雨漏りで建設業者が外壁を剝した時の写真。
業者が何度修補しても雨漏りがおさまらないため検査を依頼。
写真は下地木材が腐り、カビが発生しているものですが、外壁通気が確保出来ていないことを確認。

№707
新潟県長岡市

これは透湿防水シート(外部防水シート)の欠陥工事。
防水テープの補修もしていない。

№708
新潟県長岡市

ベランダ排水パイプからの漏水。
下地の木材はボロボロに腐っている。
3年間漏水を続けていたもの。

№709
新潟県長岡市

検査をすると施工不良が次々と見つかる。
写真は透湿防水シートの重ね幅が足りない写真。
この検査は外壁を復旧する前日だった。

№710
新潟県長岡市

同じく透湿防水シートの欠陥工事。重ね代が全くない。

№711
新潟県長岡市

透湿防水シートが外壁通気の不良によりボロボロに劣化。
シートの性能は格段に落ちる。

№712
新潟県長岡市

同上。
透湿防水シートが劣化した写真。
通気不良による透湿防水シートの劣化は建物全周で見つかったが、建設業者はこのまま外壁を張ろうとしていた。

№713
新潟県長岡市

1階天井裏のベランダ床裏を写した写真。

当初は断熱措置がなく、雨漏り騒動で結露を考えてウレタンを吹き付けたものだが、雨漏りが止まらないため、業者がボロボロにしたもの。

№714
新潟県長岡市

ベランダ下の断熱措置は必須です。
ハウス業者が雨漏りを探した跡の穴をそのまま放置していた欠陥事例

※この住宅は小屋裏でも防火違反など、ほか多数の欠陥工事が見つかり、その後、建替えとなった。

№715
宮城県石巻市

ここからは宮城県石巻市で起きた欠陥トラブル事例をご紹介。

写真中央は砕石で盛られた浄化槽のブロワー。
設計G.Lまで土を埋め戻さないため露出した汚水管と雨水桝の写真。

契約業者は先に紹介した仙台市、宇都宮市と同じ、CMでよく見るローコスト系の某ハウスメーカーだ。

№716
宮城県石巻市

同上。
全ての配管が露出したまま引き渡されたもの。

№717
宮城県石巻市

引渡し時には地盤高(設計G.L)まで埋め戻さなければならない。

№718
宮城県石巻市

これは玄関ポーチの階段部を撮影したもの。
ポーチ階段1段目の高さは、なんと40㎝。
『どうせ外構工事で掘られるから埋め戻しはしない』という某ハウスメーカー支店長の回答。
初めは低姿勢のハウスメーカーも、トラブルになると態度がデカくなる。

№719
宮城県石巻市

トイレの入口ドア撮影。
施主さんは『老後のために車いすでも通れるようにしてほしい』と依頼したらしいが...車いすは通れないドア幅となっていた。

これに対してハウスメーカーは『知らぬ存ぜぬ』の一点張りで全く責任を取ろうとしない。

№720
宮城県石巻市

これは床下で撮影した写真。
基礎パッキン未施工の欠陥工事。
基礎パッキンはアンカーボルト部には必ず必要だ。

№721
福島県郡山市

これは福島県郡山市にある新築住宅をインスペクションした時の写真。

雨水を受けて真っ黒になった床下地合板。
合板は高含水の状態だ。
このままフロアーを施工すればカビが発生。

№722
福島県郡山市

別の第三者検査員も同時に検査。
当方の検査とバッティングしましたが、この合板の状態には一切触れませんでした。
驚きの第三者検査機関があるので注意が必要だ。

№723
宮城県仙台市宮城野区

この写真は20㎝の建物配置のミスを指摘したもの。
鉄筋の通り芯は矢印の位置。
ハウス業者はお施主さんを無視して計画変更をするなどと回答して来たが、好き勝手が許されるはずもなく、結果、基礎はやり直しとなった。

仙台市宮城野区で配置ミスを阻止した新築第三者検査の事例。

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